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貴志祐介を2冊 [読む]

貴志祐介さんの「黒い家」を読んでから、私の防犯意識は急激に高まりました。それほどリアルで、恐怖でした。

ほかにも「十三番目の人格 ISOLA」、「青の炎」、「新世界より」など、貴志祐介さんの作品はどれも読み応えがあり、ページをめくる手が止まらないものばかりです。

私が読んだ貴志祐介作品で、特に面白かったのは、

■天使の囀り

■クリムゾンの迷宮

の2冊。

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まず、【天使の囀り】ですが、文庫本の裏表紙の紹介文

 『作家の高梨は、病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど恐れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。……』

を見て、続いてAmazonのレビューをチェック。

皆さん、「気持ち悪い」「恐怖」「グロい」と言いつつも、高評価。決してグロ好きではありませんが、気になります。そして、レビューにしばしば登場する「セミナーハウスのくだり」って何…!?

500ページ超えでまあまあボリュームはありましたが、一気読みしました。なるほど、セミナーハウス。あれは怖い。心拍数上がる。

カミナワ族の民話に出てくる「フウウウウウウウム」とか「チェッチェッ」とか、意味不明な声も、なんとも言えない気味悪さ。

現実離れしているようで、決してそうではない、だけど絶対に映像化は無理。そんな、1冊です。

・・・・・・

続いて【クリムゾンの迷宮】。

こちらは現実とは遠い世界の話ですが、1ページ目ですぐに引き込まれました。

気を失っていた主人公が、地球とは思えない異様な光景の中で目を覚ますところから話が始まります。傍らには「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…」というメッセージが映し出された携帯用ゲーム機。

決して子供向けではありません。

文字を読んでいるだけなのに、主人公になって歩いて、周りの景色を見て、会話して、かけひきをして、温度や湿度を感じるような。まさに本の中に入る感覚。

グール(食屍鬼)なんて、現実にいるわけがないんです。だけど、「甲状腺ホルモンの過剰投与を続けると…」なんて解説されると、現実に起こるような気になる。だってほら、目の前にいる…!見つかってはいけない。

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うーん。本って面白いです。


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